【学校選び】早生まれは不利か?

「早生まれは不利でしょうか?」という質問をよくいただきます。

月齢が低ければ低いほど、1か月の差はやはり大きい。
それは歴然たる事実です。

それがわかっているからこそ、
多くの学校は生年月日順に考査を行っています。
同じグループに月齢の異なる子どもが混在すると、
どうしても大きい子どもが優秀に見えてしまうからです。

月齢考慮というものもあります。
月齢順の考査というだけでも一種の月齢考慮ですし、
ペーパーの難易度も若干工夫されていたりします。
全く同じ点数でまな板に乗ったときには、
小さい子の方が優先されるといったこともあるでしょう。

ただ、所詮その程度の考慮です。
何十点も下駄をはかせてもらえるわけではありません。
あまり期待しない方が賢明です。

先生方に月齢の質問をぶつけてみると、
「どの月例のお子さまも入学されています」
といった、当たり障りのないお答えが返ってきます。

もちろん3月生まれ、2月生まれの子どももいますが、
やはりボリュームゾーンは4月から9月、せいぜい10、11月生まれまででしょう。

では、早生まれだからとあきらめなくてはならないのか?

それは間違いなく「NO」です。


ひとつのポイントは学校選びです。

子どもの今現在の力を見る学校と、
未来の可能性を見る学校があるということです。

たとえば、中学受験を謳う学校は、それこそ入学式の翌日から、
しっかり鉛筆を持って授業を受ける力が必須です。
運筆力、指示理解力、ある程度の数の操作や言語的要素などが
今現在身についている、即戦力でなければならないのです。

一方で、この先受験のない附属校では、
未来の可能性を見てくれるところもあります。

一例ですが、東京女学館小学校。
大学は廃止されましたが、こちらのAO入試では
その子の伸びしろを見ようとしてくれます。
完全に仕上がった子どもというよりも、
実に子どもらしいお嬢さんが合格してきます。

志望校選びは、親の思いもさることながら、
子どもの特性や試験傾向、合否判定基準なども考え合わせ、
とことん考えていくことが成功につながります。

一緒に考えてまいりましょう。
ご相談はお気軽に。
ojuken@gle.tokyo

2021年02月14日