2021年度の入試は有利か不利か(2)

前回の記事の続きです。
(1)から読んでいただきたいと思います。

さて本題。
今年の受験は「有利」なのか「不利」なのか。

答えは「有利であり、不利である」です。
期待外れですか?すみません笑

問題は、誰にとって有利で、誰にとって不利なのかというところです。

一番有利なのは、子どもがペーパー、個別が得意で、家庭力の十分にあるご家庭。
そして、最も不利なのは、願書、面接の準備が不十分、あるいは勘違いしている、軽んじているご家庭ということになります。

「願書の書き方」などの本を引き写しにしたり、「願書を代筆します」といったサイトに騙されたり、
幼児教室の一介の教師の通り一遍の添削で提出してしまうようでは、間違いなく合格切符は得られない。
とくに今年は結果としてはっきり現れるでしょう。

行動観察が合否決定要素として小さくなる今年でも、ペーパーや個別は例年通り行われるはずです。
なぜなら、学校は「見る観点」を確立している慣れた試験の方が、ミスマッチが起こらないからです。
求める子どもを確実に判別できます。

では、行動観察の不足を補い得る要素は何かと考えたとき、願書と面接しか残っていないことは明白な事実となります。

今年は、ガチガチに仕上がった子どもでなくても、「なぜか受かってしまった!」の可能性は高くなります。
もちろん「ただし」、の条件付きですが。

その「ただし」が何かは、もちろんもうお分かりのことでしょう。
願書、面接しかあり得ません。
今年は願書、面接が合否確定要素としてこれまでになく最も重要になる年でしょう。
そして、コロナが「通勤って要らなかったよね」とみんなの意識を変えたように、
お受験にとっても「願書、面接が結局一番大事だよね」という今後の流れを作っていくことは間違いがありません。

今ならまだ間に合います。
願書、面接の準備を万全にして入試に臨みましょう!

2020年07月17日