面接で爪あとを残す!(1)

願書も仕上がり、ようやく面接モードになりました。
みなさん面接問答集とにらめっこで、
「この質問にはどう答えればよいですか?」と、
会員の方から日々たくさんのお問い合わせを頂戴します。
誠心誠意お答えしておりますので、何でもご相談くださいね。

どうか昨日丸暗記したところを聞いてほしい。
その気持ち、一経験者としても痛いほど理解します。

面接官の先生方がメモを取ったりなさると、
「今の表現はまずかったのか?」と
恐怖で体が凍りますよね。

でも実際には、
「子どもがおびえた表情でお母さんを振り返った」だとか、
「お父さんは本当に子育てにかかわっているのかな」とか、
お答えよりも印象を記していたりします。

その方が大事な情報、学校が知りたいことだからです。

アルバート・メラビアンの法則というのをご存じでしょうか?
コミュニケーションにおける言語情報の割合は7%というものです。
つまり、「何を答えるか」の役割は7%。
あとは聴覚情報、視覚情報、いわゆる「雰囲気」なのだそうです。

あるご家庭の模擬面接をしたときのこと。
お父さまは海外勤務も長い、見るからにやり手の商社マン。
何を質問しても立て板に水の模範解答で、
お答えはすべて満点といったところでした。

ただ、そこはかとなく漂う横柄な空気感。

後味の良い面接ではありませんでした。

逆に、お父様が緊張のあまり言葉に詰まり、
しどろもどろというのもよくある話。

そんなとき、学校はここぞとばかりに
お母様の表情に目をやります。
一番確認したいものがそこにあるからです。

どんなに「このくそったれ、死んじまえ」と思おうとも、
それはおうちに帰って子どもが寝てから。
まずは口角をぐっと上げ、
温かい笑顔でご主人を見守りましょう。

地獄の修羅場と化してしまうのか、
微笑ましいご家庭と受け取られ、和やかに面接が続くのか。
それを決めるのはお母様です。

日頃から互いを思いやり、尊敬し合っている温かい家庭か。
子どもを何よりも愛おしみ、大切に真剣に育てているか。
行きつくところ、問われているのはそこだと感じています。

是非とも笑顔で面接へいらしてくださいね。

2020年09月20日