*英語について
「中学高校から、内部進学者があまりに英語ができてしまうと言われます。中学受験で入って来る外部生との差をどうするのかと。もちろん公立小学校でも英語の授業はありますが、私どもがやっている1年生から専科教員が担当する授業とは違います。どうしてもレベルが違ってしまうのですが、中高側も、じゃあ小学校にもっとレベルを落としてとも言えないわけです。そこで、中学では、小学校から上がってきた子どもたちと中学受験で入った子どもたちを分けて授業を行うということを始めました。中1からレベルに分けて習熟度別授業を行っています。」
(編集者より)
英語教育も暁星の特筆です。数年前、暁星小学校の英語の授業の様子を拝見する機会がありました。低学年のうちは日本語交じりの授業で、歌って踊って、まずは英語に親しむことを中心に行う学校が多い中、暁星は全然違います。耳が敏感な低学年が、ネイティブ教員によるオールイングリッシュ授業。TTで英語科の日本人教員も入りますが、一切日本語は話しません。しかも、ペンシルバニア大学大学院で英語教授法TESOLを取得なさっている方で、英語を母国語としない人に英語を教える専門家です。その内容もまたすごい。子どもがわかろうがわかるまいが、とにかくたくさん聞かせます。そのうちに「だいたいこんなことを言っているらしい」とわかるようになるそうです。重箱の隅はつつかず、大意をつかむ力を育てているのです。
また、1年生から、単語だけでなく文章で話させることを徹底しています。「What color do you like?」、「Blue」ではなく「I
like blue」。はじめから、英語はちゃんとつけて話すものなのだと、抵抗のないうちに身につくよう指導しているとのことでした。2年生から文字指導、4年生以降は文法等の理屈が通じるので、敢えて日本人教師が指導、かなり高度な内容まで行っています。使用する「SMILE」という教材も、非常にハイレベルです。
*他校は低学年は日本語交じりの日本人の授業も多いですが、暁星は低学年でネイティブと英語科教員のオールイングリッシュTTです。どのようなお考えからでしょうか?
「低学年の方が発音の吸収が早いのはフランス語も同じです(吉川先生はフランス語の先生でいらっしゃいました)。低学年のうちはまだ授業に参加するという姿勢がしっかりできていないので、日本人の先生の方がコントロールしやすいということで、そういうやり方をする学校もあるのかもしれません。それであればTTでやればよいと考えます。」
*フランス語について
「大学入試改革や新教育指導要領が発表され、今となって考えれば、フランス語から英語への切替は先進的で、時代を読んだ決断でした。新教育指導要領は、どう読んでも「外国語教育」が「英語以外でよい」とは読めないですからね。スパッと英語に切り替わったように見えるかもしれませんが、一筋縄ではありませんでした。しかし、それでも時代が動きそうだということで、かなり長い準備期間を経て英語に変更しました。現在は、短縮期間のみフランス語の授業を行っています。」
*大学がないことについて
「全員が大学受験をする学校です。その中で、小学校として何ができるかを考えています。一貫教育として当然のことで、受験は中高にお任せということではありません。小学校も、大学入試改革や時代の変化に敏感でいなくてはならないと考えています。」
*教科学習について
「これは暁星が非常に誇れる部分であり、これからもしっかりとやっていきたいと考えます。誰かのためになりたくても、自分に力がなくては助けられません。そのために、しっかりと勉強をしなくてはならないということです。」
*せっかくのレベルの高い授業、受験生に向けて公開の予定は?
「今のところ、予定しておりません。」
*都心校であることについて
「遊び場は少ないかもしれませんが、その中で順番やルールを守ること、譲り合うことを学んでいます。」
*変動する時代の中、今の小学生たちが社会に出たとき、求められる力、人間性、資質はどのようなものだとお考えになりますか?
「本当に今、世の中が動いています。今ある職業というものが、子どもたちが大人になったときにどのくらい残っているのかもわかりません。それだけ、仕事というものの概念が変わってきている時代です。だからこそ、今自分が生きている時代、社会情勢といったものにしっかりと適応できる力というものが大事だと考えます。人と人の関係も含めての、受け入れる力、懐の広さといったものです。それは、いろいろな経験を通してしか学べないものです。」
*新時代に向けた新しい取り組み、挑戦について
「必要があれば取り組んでまいります。ICT活用も、コロナ禍で本当に必要だと感じましたので、この4月からiPad導入し、各フロアにWi-Fi設置、アップルTVも全教室配置が終わっています。学校の課題を家に持って帰り、家でiPadを使って学校に送るなど、オンライン授業にもしっかりとした対応が可能です。」
*海外プログラムについて
「本校の児童は、家族旅行等で海外に出かける子も多く、渡航経験は比較的豊かだと思います。」
代表者は長きに渡り大手幼児教室を運営し、その間多くの願書・面指導を行い、極めて高い合格率を誇ってまいりました。その後もご要望が多いことから、この度このお受験コンサルタントをスタートすることとしました。願書・面接は代表者自身が責任を持って直接指導にあたります。どうぞご安心してお任せください。
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