いつから受験準備を始めればいいですか?というご質問について

幼児教室側としては「新年中(年少)の11月から」が常套句です。
ぶっちゃけ、そのくらい通ってもらわないと儲からないですからね。
年長だけだと教室も埋まらず利益が出ないから、
年中、うまくいけば年少から通ってもらいたいのが本音です。

それでも、新年中から始めれば、
少なくとも学校説明会にも2回は参加できますし、
情報収集、学校研究の時間としても十分でしょう。
生活習慣やしつけ、絵画、運動などの時間の掛かる分野の対策も考えると、
新年中からというのは正しい選択かもしれません。

カリキュラム構成も2年間を想定している場合がほとんどです。
ただ、新年中のスタートに間に合わないと課題が網羅できないかというと、
そういうことではありません。

幼児のこと、反復がなければなかなか身につきません。
同じ課題が何度も何度も出てきますから、ご心配には及びません。
年長の4月からでも十分に網羅できます。

受験準備を始める時期はご家庭ごとに違います。
「受験しよう!」
そう決めたその日が、そのご家庭にとっての始めるべき日です。
早すぎることも遅すぎることもありません。

ただし、年長の夏になって「どうしても慶應に入りたい」と言われても、
それは無理なご相談と申し上げるしかありません。
慶應の準備が基本的に時間の掛かる課題が多いこともありますが、
早稲田然り、雙葉然り、青山然り、暁星然り…。

周囲の出来上がった子どもと比して見劣りし、
「あれもできない、これも足りない」という親の焦りが子どもに伝わり、
子どもが自信を失い、やる気を失い、魅力まで失ってしまうことがほとんどだからです。

その場合は、ハードルを下げていただくことをお勧めします。
極端な時期にいらっしゃる方に限って、
特定校への思い込みが強く、頑なな場合が多いのですが、
3か月の準備で子どもに負荷を掛け過ぎることは
やはり望ましい受験準備とはなりません。

子どもの現状をしっかり把握、理解し、その上で残り時間の準備でも
そう無理なく受験できる学校を選択いただく方が賢明です。
人気や知名度だけに振り回されず、
我が子に合った素晴らしい教育をする学校を見つけることも
お受験のとても大切な要素です。

受験準備を始める前に、是非ともお願いしておきたいことがあります。

「なぜ我が家は受験をするのか」。
その点について是非とも明確になさってください。
そこが曖昧だと、幼児教室の言いなりに振り回され、
親も子どもも疲弊し、結局良いご縁につながらなくなります。

ご家庭の方針、子どもの将来をしっかりとご夫婦で話し合い、
そのためには「どうしても受験が必要」と判断し、
「何が何でもやり遂げる」という家族の覚悟が決まってから、
幼児教室探しをスタートいただきたいと願います。

ちなみに、、
お受験コンサルタントでは幼児教室選びのお手伝いもしております。
もちろん、豊富な知識と情報に基づいた学校選びのご相談も承ります。
迷ったら、まずはお問い合わせくださいね♪

2020年08月12日