[面接]どんなお手伝いをしていますか?

お手伝い、大事です。

家族の一員として自分の役割を果たす自覚を持つ。
人の役に立つ喜びを知る。
自分がやらないとみんなが困る経験から責任感を学ぶ。
他人の労苦に感謝する気持ちが芽生える。
そして、「ありがとう」と言われる嬉しさを味わう。

日常生活がよく見えることもあり、
面接で聞かれることが非常に多い質問です。
2020年度の雙葉小学校の面接でも、かなりのウェイトを占めました。

ただ、お母さまたちのお話を伺っていると、
「それ、ただのパシリですよね?」みたいな雑用になっていることがあります。
「大好きなママの役に立てた!」と一時的な喜びはあるかもしれませんが、
そこに成長は期待できません。

自分の仕事に誇りを持てることが大切です。
それが子どもの興味、関心、意欲を引き出します。

つまり、自分なりに工夫をする余地があり、
そのことでより良い結果に至る可能性を秘めているお手伝い。

こうしたらもっとうまくいくのではないか、
こんなふうにやってみたらみんながもっと喜んでくれるのではないか。
子ども自身が自発的に工夫し、試行錯誤する。
その中に成長の芽があります。

「赤絵の四角いお皿を3枚出して」
これは、指示行動の練習にはなっても工夫の余地はありません。

「白い戸棚の上から3段目の左から2番目のお皿を出して」
位置の勉強にはなりそうですが、言われた通りにするだけです。

では、「今日はカレーとサラダを作るけど、どのお皿がいいかしら?」
これならどうでしょう?

どのくらいの大きさ、深さがいいだろう。
どんな色のお皿にしたらお料理が映えるだろう。
みんなが食べやすいのはどんなお皿かな。
お父さまはたくさん食べるから、大きいお皿にしてあげよう。
サラダはガラスのお皿と木のお皿、どっちにしようかな。
サラダサーバーも出しておかなくちゃ。
氷水を入れるピッチャーもあったらいいな。

子どもなりにいろいろ考え、カトラリーやランチョンマット、
薬味などにまで気を配って用意してくれるかもしれません。

そんな中から日常生活に自ずと目が向き、
自分から興味を持って配膳を覚えていくことでしょう。

そうした好循環が起こるような声かけ、お手伝いであってほしいですし、
それが考査での好印象につながります。

夏休みを迎えます。
素敵なお手伝いを!

2020年07月30日