ワーママお受験の課題として、準備の進捗問題が挙げられます。
せっかくお教室で習ったことが、家庭学習の不足、
あるいは不理解のために、定着しづらいこともあります。
幼児の学習は、一に反復、二に繰り返し。
お教室に預けて「はい、おしまい」では決してありません。
私は常に授業を公開してきました。
なぜなら、子どもだけでなく、お母さまにもわかっていただく必要があるからです。
積み木の数え方、系列の考え方、回転図形のポイント、分配の理解・・・。
先につながる教え方のコツや道順。
プロの導入をちゃんとご覧いただき、家庭でも同様にご指導いただきたい。
子どもがどこで、何につまづいているのか。
そこをきちんと把握した上で家庭学習を進めていただきたいのです。
ところが、ワーママ派遣のシッターさんではなかなか要領を得ません。
お教室とは全然違うお母さま先生の安易なテクニック指導で子どもは混乱し、
わかったはずのことがわからなくなる。
そうして「どうして出来ないの!!」とえらい剣幕でどなられては、
子どもはもう、被害者以外何者でもありません。
また、家庭学習に取れる時間も限られ、お母さまの焦りは日々募る。
うちの子、遅れているのではないかしらという強迫観念。
それが子どもに怒りとして向けられるという悪循環に陥ります。
幼児教室だけで受験は成功しません。
それをしっかり受け止めた上で、
家庭でどこまで、何ができるのかを考えてください。
無暗に高い目標を掲げ過ぎないことです。
それは、倍率の高い人気校を受けるなという意味ではありません。
あれもこれもと欲張って手を広げ過ぎず、
どうしても手に入れたいものは何かを今一度よく考える。
これは、子どもの将来を考える作業工程でもあります。
志望校を絞り、併願校を増やし過ぎないこと。
「でも、せっかく勉強させるのだから、どこかに合格させてあげたい」。
その気持ち、痛いほどわかります。
この私自身、仕事の傍らお受験を乗り越えてきました。
でも、「限界はある」ということを直視しなくてはなりません。
受験校が増えるごとに、準備の幅が広がってしまいます。
たとえば慶應義塾幼稚舎と雙葉小学校を併願するとします。
幼稚舎は運動、絵画制作、行動観察で、面接なし。
一方、雙葉小学校は、難易度の高いペーパーメイン、ちょっとした巧緻性、
行動観察はありますが運動はなく、面接はとても重要。
1校に絞るなら、準備項目は半分でよいことになります。
家庭にとって大切なものを見極めること。
それをもとに、余裕を持った準備計画を立てましょう。
これがワーママお受験の一つのポイントです。
この話題、まだまだお伝えしたいことがあるので続けます。
代表者は長きに渡り大手幼児教室を運営し、その間多くの願書・面指導を行い、極めて高い合格率を誇ってまいりました。その後もご要望が多いことから、この度このお受験コンサルタントをスタートすることとしました。願書・面接は代表者自身が責任を持って直接指導にあたります。どうぞご安心してお任せください。
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