面接時の言葉遣い

願書の準備は進んでいますか?
ある程度願書の形ができあがると、次の心配は面接です。

面接でお母さまが最も気をつけるべきことは、子どもの言葉遣いです。
「ほらやっぱり、○○ちゃん、ちゃんと『です』、『ます』って話さなきゃ」
本当にそうでしょうか?

だいたい夏休み頃から、お母さまたちが子どもの言葉尻を気にし始めます。
「5歳、じゃないでしょ。5歳『です』でしょ!」、「食べる、じゃない。食べ『ます』でしょ!!」。
もう、いちいち大変。
私は「ですます地獄」と呼んでおります。

面接は、家庭の雰囲気を見るために行われるものです。
何をしゃべったかは実は二の次だったりします。
実際、「お父様まっ白事件」が起こっても、合格例はいくらでもあります。
(ただし、横でお母さまが睨みつけたら即アウトですが)

大切なことは、目上の人に敬意を持ち、場をわきまえて話す姿勢なのであって
形式的なですます言葉ではありません。

とても優秀なお嬢様がいました。
少し恥ずかしがり屋でしたが、誰からも愛されるタイプの子どもで、
間違いなくどこの学校でも欲しいと思うはずの子どもでした。

試験直前の10月、その子が突然話ができなくなりました。
話そうとするのですが、顔がこわばって言葉が出て来ない。。
お母さまの「ですます地獄」が彼女を追い詰めてしまったのです。

結果、私立全滅。
お母さまとお話し、彼女を解放していただきました。
楽しい時間を過ごすことに集中し、笑顔を取り戻した彼女は、
最後に見事、筑波に合格なさいました。

本質を理解した上で、正しい受験準備をお願いしたいと思います。

2020年07月21日