合格する子はどんな子ども?

中学受験の御三家合格請負人的な、
いわゆるカリスマ講師の方とお話する機会がありました。
せっかくなので、こんな質問をしてみました。

「合格する子を一言で言い表すとしたら何でしょうか?」

即答。

「わかったふりをしない子です」

ほほぉ~~。
家庭学習や母親の指導といった環境要素や、
集中力や体力、高いモチベーションや自覚といった答えが返ってくるかと思っていたので、
ちょっと意外でした。

「わかったふりをしない」

つまり、私はここがわかっていないと認識でき、
それについて質問したり調べたり、自分で解決策をみつけられる。
他者依存ではなく、自立的な姿勢。

逆に、なんとなく勉強をやらされ、適当にわかったことにしていては、
与えられた以上に伸びることはありません。

ふむふむ、なるほど。
感心しきり。

「では、小学校受験や幼稚園受験で合格する子を一言で」

わ、ブーメランが戻ってきた!
先方様はものすごく気の利いたことをおっしゃったし、
わわ、どうしよう。。。

そこへ神が降りてきた(はず)。

「品のある子です」

そうです!!
凛とした姿勢、つつましい立ち居振る舞い、
豊かな表情、思いやりのある笑顔。
場をわきまえ、周囲に気遣いでき、感謝の心を持っている。
しっかりとした芯を持ちながらも、あくまで物腰が柔らかい。
でも、決して大人子供ではなく、生き生きと子どもらしい。

そんな子いる?と思われますか?
います。
それが「品のある子」です。

学校ごとに考査の特徴があり、求める子ども像も様々ですが、
中には「全勝」の子どももいます。
どこの学校でも欲しいと思う子ども。
それが「品のある」ということなのかもしれません。

では、その品はどうやったら身につくのでしょう?

子どもは親の生き様から多くを学び取っています。
バイキングで欲張って取り過ぎたり、無理して食べ過ぎたり。
そんな姿から子どもは何を学ぶでしょう。

行きつくところは、「自分中心」ではなく「他者への配慮」です。

お年寄りに席を譲る。
寄付をする。
環境を意識した生活を送る。
ボランティアに参加する。

できることはいくらでもあります。
そういった行動イコール「品」ではありませんが、
できるだけの生き方を見せ、手本となる親であるべきです。

やっぱり受験は親次第です。

2021年02月21日