たった一つの正解なんてない!

「この質問にはどう答えればいいですか?」
「願書はどう書けばいいですか?」

日々頂戴する質問は、
「ともかく、たった一つの正解を今すぐ教えてください!」
という言葉に集約できるものがほとんどです。

もう8月ですからね。
気持ちが焦り、短絡的な方向に走る気持ちも理解します。

しかし、願書にたった一つの正解などありません。

「去年受かった人の願書」なるものを引用し、
「こう書けば受かります」などと指導する教室があるようですが、
勘違いも甚だしい。
何もわかっていない。
猛然と怒りを覚えます。
そんな指導にお金を払う保護者様が心底哀れ、お気の毒です。

願書は美辞麗句を並べ立てる競争なのではなく、
家庭の本質を見極め、そこで育つ子どもなら間違いないと
確認するために学校が行っているものです。

なぜ受験を決めたのか、
子どもの将来、18歳、25歳の明確なビジョン、
子育て憲章とも言うべき子育ての指針、
それを具現化するために行っていること、
夫婦の教育観の一致、
さらには子どもの性格、家庭環境、
学校や宗教の理解と家庭の教育方針の一致、
そして、なぜどうしても「この学校」でなくてはならないのか。

家庭の本質そのもの。

それらと真剣に向き合い、考えて考えて、
夫婦で話し合いを積み重ね、苦しんで苦しんで
ようやく産み落とすものこそが、その家庭の願書です。

私どもの願書指導では、安易な答えを示すことはありません。

インスタントな願書が学校の心をつかむことは決してないからです。

いくつもの質問を、何度も何度もしっかりお考えいただき、
ご両親と議論を繰り返し、推敲作業を積み重ねます。
やり取りは数十回に上り、膨大な時間を要します。

様々な資料、文献を提示して、読み込んでいただくこともあります。
保護者自身に気づきを持っていただくための
水先案内をするのが私たちでの役割です。

そうして自分で苦しんで産み落とすものこそが願書であって、
他人の物まねや文例集の引用で合格することはありません。
魂のこもらないものに感動することはない。

百戦錬磨どころではなく、
毎年1,000も1,500も願書が届く学校側に、
付け焼刃は一切通用しません。
もう、インスタント願書は臭いでわかる。
読まれもしないでしょう。

私どもの願書指導が非常に高い合格率を誇るのは、
お父さま、お母さまが苦しんで苦しんで、
それでも「合格したい」という強い思いを持って
それぞれの願書を産み落としてくださっているからなのです。

2020年08月05日