ワーママもお受験可能?(3)

個人的に今年、「うちの子なら落ちる・・」と脂汗が出たのが
白百合学園小学校の個別課題です。

「机の上にお盆、お皿、デザートフォーク、ディナーフォーク、箸、
ティーカップ、ティーソーサー、ガラスのコップ、スプーンなどが用意されている。
お紅茶とケーキを出す準備をし、実際に先生にお出しする」

ダミーの入ったフォークやスプーンのチョイス、置く場所、向き(持ち手が右)。
飲み物(右)と食べ物(左)の位置。


配膳課題は白百合では頻出ですが、
今年は「実際に先生にお出しする」というところもポイントです。

お盆の上のセッティングのみならず、
実際にケーキを乗せたお盆を運ぶバランス感覚、
お盆ごと出すのかといった常識、
さらには、一つひとつ先生の向きに合わせて出すには
相手からどう見えるのかという四方観察の要素も加わります。
所作、立ち居振る舞い、気配りも当然見られています。

大人なら知識として頭でわかっていますが、
子どもは普段の生活をそのまま再現してしまいます。

仕事で遅くなり、それこそポテサラを買いかねない日常。
魚の頭の向きどころでなく、できた順にごはん、お味噌汁を適当に並べ、
箸なんか出ていればいい。
「今日は疲れているから仕方ない」と自分に言い聞かせて納得しても、
子どもはその姿を目に焼き付けてしまいます。

そんな自分に脂汗が出たのです。

ワーママの忙しさは、経験者として十二分に理解しています。
毎日完璧は絶対無理。

でも、その姿を子どもが考査で再現しかねないことを常に意識し、
「できる範囲で」丁寧な日常を心掛ける。
完璧を目指して折れるのではなく、「できる範囲」。

そういったお母さまのバランス感覚が、
ワーママお受験成功の秘訣かなと思います。

2020年07月29日